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 ・カツオ(鰹)
Katsuwonus pelamis
サバ科 カツオ

春から初夏に掛けて黒潮に乗って太平洋岸を北上する回遊魚で、夏から秋にかけて南下するのを戻りカツオと言い、型が大きくなります。
お刺身、タタキが普通ですが、寿司ネタとしても人気があります。
体は太く紡錘形で、体の側面の横縞が大きな特徴。 胸甲と側線部をのぞいては無鱗である。 体長は1mを超えるものもあるが、ほとんどは30から50cmほど。甲殻類、魚類、頭足類を主な餌とする。 春から秋まで黒潮に沿って本州東側を北上し、冬季になると南下する。回遊経路については諸説あり、以外にナゾの多い魚である。

「夏のカツオに冬マグロ」と言われるように、初夏から夏にかけてが旬で、刺身、たたきとして非常に美味しい魚である。また、なまりぶしや鰹節として加工されたり、内蔵からは塩辛を作ることができる。
北緯40度から南緯40度と広い海域に分布する。日本では3月頃九州南部、5月頃本州南部、8・9月頃北海道南部沖に分布。


 ・スマガツオ
Euthynnus affinis
サバ科スマ属
別名ヤイトカツオ

南日本、インド、太平洋の温・熱帯海域に分布し、スマは腹部に灸の後のような黒斑があるのが特徴で、別名ヤイトガツオとも呼ばれる。
非常に美味しい!
 ・ソウダガツオ
Auxis thazard
サバ科

カツオの仲間だが、沿岸性の回遊魚で、ときに大群をつくる。海の中・表層を高速で泳ぎ、イワシ類などの小魚を主食とする。新鮮なものは美味だが、鮮度が落ちやすい。
体長は30〜40cm、日本各地に分布しています。
 ・カジキ
スズキ目マカジキ科を指してカジキと呼びます。また、カジキマグロと言う表現することがありますが、決して鮪類ではありません。マカジキ、クロカジキ、シロカジキ、バショウカジキ、メカジキなどがある。スポーツフィッシングの対象魚としてだけでなく、古くから食材としても美味で人気があります。

I
stiophorus platypterus

スズキ目マカジキ科バショウカジキ属

日本では東北地方以南から台湾にかけて黒潮の表面域に分布し、体高よりも大きい背鰭を持つことからバショウカジキと呼ばれます。外国では帆船のセールに似ていることから、Sailfishと呼ばれ、近年スポーツフィッシングの対象魚として人気があります。
集団で回遊し、小魚を見つけると背鰭を大きく広げ、小魚が混乱した隙に捕食するという、特殊な能力も持っています。
 ・カマクラエビ
Pariibacus japonicus
セミエビ科ゾウリエビ属


通常、関東ではイセエビのことを鎌倉エビと呼ぶそうですが、和歌山南部ではゾウリエビ属の一種をカマクラエビと呼びます。分類的には、ウチワエビの一種かと思われます。
年に数匹しか揚がらないため、市場に出ることはなく、実が詰まって美味です。
 ・ガザミ(ワタリガニ)
ガザミは、エビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類されるカニ。食用として重要なカニで、「ワタリガニ」という別名でもよく知られています。
また、同じガザミで「タイワンガザミ」と呼ばれる物も、ワタリガニとして知られ、日本近海で多く捕獲されます。
タイワンガザミのオスの成体は甲羅が濃い藍色で、白くて長いまだら模様があり、鋏脚も細長い。メスと稚ガニはガザミとよく似ているが、鋏脚長節の棘が3本しかないことで区別できる。南日本を含む西太平洋、インド洋、紅海、地中海まで広く分布している。四国・九州・沖縄などの地方によっては、ガザミより多く漁獲される。特徴的な色彩から、アオデ(青手)、オイラン(花魁)など全国に多くの方言名を持つ。
写真はオスのタイワンガザミ
 ・カマス
Sphyraena japonica
スズキ目 カマス科

房総半島以南から南シナ海にかけて広く生息し、ヤマトカマス、アカカマス、オオカマス、オオメカマス、タイワンカマス、バラクーダと呼ばれるオニカマスなどが知られている。普通カマスと言えば、ヤマトカマスかアカカマスで、体長はせいぜい30cm程度で、塩焼きや干物にして食べる。
夏からはじまる釣期は秋口に最盛期を迎え、大群をなして沿岸に押し寄せてくる。ところがひとところには2、3週間ほどしか居続けず、いつの間にかどこかへと移動してしまう。
 ・カンパチ
Seriola dumerili
スズキ目アジ科ブリ属

ブリに近縁でブリに似ており、青白色の体側中央を頭から尾まで黄色い線が一本縦に走り、この線は幼魚の方がはっきりしている。暖かい海に多く、日本海には少なく沿岸から沖合の表層から中層を群れで回遊し、幼魚は流れ藻に付く。
食用として漁獲されるが、漁獲量が少ないため高価で高級魚とされ釣りの対象魚でもあるが養殖も行なわれています。
 ・カミナリイカ(モンゴウイカ)
Sepia lycidas Gray
コウイカ科

コウイカに似ているが、コウイカよりも大きくなり、成長した雄は背中にたくさんの眼のような斑紋が出ることが特徴です。
関東から九州までに広く分布し、別名:モンゴウイカと呼ばれています。
 ・カワハギ
Stephanolepis cirrhifer
フグ目カワハギ科カワハギ属 カワハギ

5〜6cmまでの稚魚は、流れ藻や海藻の間で生活し、成長すると海底生活に移る。成魚は100m以浅の砂地に群れ、餌は甲殻類、貝、多毛類、時には植物性のものも捕食する。口から水を吹いて砂を水を吹き飛ばし、餌を見つける習性がある。雄は体長10cmで成熟し、通常、背鰭の第2軟状に長く伸びる。
ざらざらした表皮は簡単に剥がせることからこの名前がついた。
 ・キビナゴ
Spratelloides gracilis
ニシン目キビナゴ属ウルメイワシ科

南日本、東南アジア、インド洋、紅海に分布。通常は外洋暮らしなのに、5〜6月の産卵期になると大群で海岸に接近するため、巻き網や敷網、地引き網など獲る。美味しい魚であり、釣りのエサにすることも多い。
体長は10cm程度で、新鮮な物はお刺身で、他に干物、煮付け、ミンチにしてツミレにもする。

 ・キンメダイ
Beryx splendes
キンメダイ目キンメダイ科

北海道以南の大平洋に棲息していて、水深200m〜800mくらいの深海にすみますが、生息域の幅は大きく、時には水面近くまであがってくることもあります。体長は最大で60cmを越え、大型になると3kg近くまで成長します。
金魚のように美しい魚で、鯛と同様にご祝儀の魚として用いられ、身の中まで脂がのっていて大変美味しい魚です。
伊豆沖、銚子沖〜四国など主に太平洋側の各地で漁獲されています。旬は最も脂がのった冬、主に煮物、鍋物として人気のお魚です。
 ・クエ
Epinephelus bruneus
スズキ目 ハタ科 (別名モロコ)

関東以南の太平洋沿岸から東シナ海沿岸に分布し、1m以上60s級にも達する大型根魚です。秋から冬にかけてが旬ですが、ほぼ1年中釣ることができ、船釣り、磯釣りの対象魚。
巨体と大きな口に似合わず不器用で臆病な魚です。日中は巣穴の中にじっとしていて、目の前を小魚が通り過ぎると食欲をそそられて出てくることもありますが、根っからの夜行性で活発に活動し、磯際まで寄ってきて餌を食べることが多い。
 ・メジナ(グレ)
Girella punctata
メジナ科

別名関西では尾長グレと呼ばれています。同種でクロメジナ(口太グレ)がありますが、尾びれが真っ直ぐ切れているのがクロメジナ(口太グレ)で湾曲して切れ込んでいるのがメジナ(尾長グレ)と区別します。
釣り魚として大変根強い人気があり、日本最大の記録は60cmを優に超えています。
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