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姫・伊串・西向井地区の歴史・文化

 民話「弘法大師と天の邪鬼」
昔、弘法大師が天の邪鬼と、串本から沖合いの大島まで橋をかけることが出来るか否かの賭けを行いました。

弘法大師が橋の杭をほとんど作り終えたところであまのじゃくがこのままでは賭けに負けてしまうとニワトリの鳴きまねで弘法大師にもう朝が来たと勘違いさせ、弘法大師は作りかけでその場を去ったために橋の杭のみが残ったということになっている。


 民話「弘法大師と弘法の湯」
昔この辺の村々に難病がはやり、村人たちが病に苦しんでいたところ、人々の夢枕に雲水が立ち、この杖の指すところに湯が湧き出ている。この湯は万病を癒やすとのお告げがありました。

 翌朝、村人たちは手分けをして探したところ、姫の方から1番目の大岩の1丈(3メートル)位の高さの側面に両足跡と杖の跡があり、この岩の下の割れ目から湯が湧き出ていました。ある者は湯を飲み、亦、ある者は湯を汲みて浴した所、病はたちどころに治りました。

以来この岩を「弘法岩」(クツヌギ岩)と、温泉を「弘法湯」とよんで、大師堂を建て祀りました。

 説話「弘法大師開基の重畳山」
 標高302m重畳山(かさねやま)に祀られている重畳山神社は海洋民の信仰の対象として古くから祀られており、御神体は阿弥陀仏、薬師仏、観音仏の三体。

真言宗高野山派の神王寺は、重畳山神社の別当寺で、弘法大師の開基と伝えられています。



 芦雪と成就寺

成就寺

臨済宗薬王山成就寺は宝永2年(1705)瑞雲の開山で、安永年間(1772〜1781)の本堂修築の際に絵師長沢芦雪が襖絵を描いており、現在国の重要文化財にしていされています。

臨済宗東福寺派、本尊は薬師坐像 寛永15年(1638)の創建。
串本町西向
※現在、長沢芦雪のふすま絵は、和歌山県立美術館にて保存されています。

長沢芦雪の襖絵
成就寺所有。唐獅子絵、八方にらみ狗(いぬ)、山水の絵、竹の絵、小鳥の絵、雀の絵、中国の史画等、本堂の襖45面をかざる。

江戸時代の画家長沢芦雪の作品として、国の重要文化財に指定。師の丸山応拳にかわり、紀南の寺院を歴訪した芦雪が、最初にたちよったのが当寺で、中央の間の唐獅子図は、若々しい気迫にみちたものです。


 

 伊勢湾台風(台風15号)
 台風銀座と言われる当地方ですが、昭和34年9月26日の台風15号にはかつてない大きな被害を受けました。

 幸い台風の上陸は夕方だったので住民は早く避難して警戒したので一人のケガ人もなかったですが被害は甚大でした。農作物などは全く全滅の状態でした。
この台風による全国の被害統計によりますと、
行方不明     5,398名
家屋の全壊   35,125戸
家屋の半壊  105,371戸

 
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