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大島支所の主要水揚げ水産物
貝類等:イセエビ・アワビ・トコブシ・サザエ他
魚類:カツオ・アジ・サバ・イワシ・ブリ他
増養殖魚類:マグロ・ブリ・マダイ・クエ・ハタ・ヒラメ
海藻類:天草
 本州最南端の町串本は、黒潮の恩恵を受け古くから漁業が盛んで、黒潮に乗って北上するマグロ類やカツオ、北の海で大きく成長し南下するサンマなど回遊魚の漁の他、アジ、イワシ、サバなどの中型魚、時には300mも滑空するトビウオなど、魚種、漁獲量も多く、漁業の町として知られています。
 また、ハワイへの移住者が持ち帰り、串本で始められたと言われる「カツオのケンケン釣り漁法」は全国に広められ、その漁法は今も近海カツオ漁の主流として行われています。
 その他、沿岸での貝類、甲殻類の漁も盛んで、串本から那智までの複雑なリアス式海岸で獲れるイセエビ、アワビ、サザエは、人気があります。
 また、水産資源の減少により増養殖漁業が盛んになり、大島支所でも昭和 年から養殖漁業に着手し、近年では本マグロ、本クエ、ハタ類、ヒラメなど高級魚の養殖も盛んになってきました。



 
 カツオ
 春から初夏に掛けて黒潮に乗って太平洋岸を北上する回遊魚で、夏から秋にかけて南下するのを戻りカツオと言い、型が大きくなります。

 カツオのケンケン漁発祥の地として知られる串本では、沿岸カツオ漁の主流は曳き綱ケンケン漁になります。

 黒潮の接岸、蛇行状況が大きく影響する沿岸カツオ漁ですが、衛星による接岸状況や海水温などのの活用で、安定した漁獲高を目指す試みも行われています。






 
串本ブランド 「しょらさん鰹」
串本町が発祥とされるケンケン漁でとれたカツオを「しょらさん鰹(カツオ)」のネーミングで、売り出しています。「しょらさん」は串本の言葉で愛しい人の意味です。

ケンケン漁法は船を走らせながら、疑似餌でカツオを釣り上げる一本釣りで、串本漁協は例年1000トン前後のカツオを水揚げし、最盛期にはケンケン釣り船が町内外から約800隻集う関西一の基地で、カツオは売上げ全体の3〜4割を占める主力魚種として水産業の核となっています。

「しょらさん鰹」の条件と特徴は

・ケンケン漁で当日水揚げされたもの。

・その場で活け〆し氷温保存するなど一本ずつ丁寧に扱う。

・サイズはもっとも脂が乗った2〜4・5キロ

その中で、「ブランド」と認められる品質を仲買人が選別し認証シールを貼り、水揚げ日を明記します。


仲買人によると「土佐の一本釣りなどと比較して鮮度、品質は抜群」と折り紙付き「よそはタタキで食べるのが一般的だが、串本は刺身が一番」と自信をもってお勧めできます。
 
 養殖マグロ
 黒潮の乗り回遊するマグロは日本人の食卓には欠かせないもので、日本人が世界で最も鮪が好きな民族と言われています。
 世界的なマグロ資源減少や、ヘルシーな食材と言うことで欧米でも人気が出てきたマグロは、年々漁獲量が減少しており、近年、養殖マグロも盛んに研究され、商業ベースにも乗るまでになりました。
 また、近畿大学水産研究所大島分室に置いて、クロマグロの完全養殖に成功し、世界中から注目されているところです。

水揚げされた養殖本マグロ
 
 トビウオ
トビウオは暖海性の魚で、日本海には産卵のために九州の南の海域から沿岸域を回遊しながら北上します。卵はホンダワラ類などの海藻に産み付けられ、ふ化した稚魚は夏の間は沿岸で育ちます。秋、水温が低下すると暖かい南の海へ移動します。

背は鮮やかな濃青色で、腹は銀色。胸びれが大きく発達し、海中からこれを広げて飛び出して滑空します。腹びれもかなり大きく発達していて、複葉飛行機のようです。大型魚に餌として追われ、時に300〜400メートルも滑空します。表層を遊泳して動物プランクトンを食べます。
 本組合では、棒受け網漁、刺し網漁などで獲られる他、体験観光として集魚灯を使った「トビウオのすくい獲り」も行われています。
 串本町の魚にも指定され、トッピーの愛称で親しまれています。

 サンマ
 サンマ漁と言えば、三陸や北海道というイメージがありますが、晩秋から冬にかけて南下してくるサンマは脂が落ちており、南紀の名物であるサンマ寿しやサンマの丸干しには欠かせない物です。

 漁法は全国的に行われている、集魚灯を使う棒受け網漁で、一部では刺し網漁も行われます。
 

 アジetc…
アジ科の仲間にはマアジの他に、メアジ、オニアジ、マルアジ、アカアジ、ムロアジ、アカムロなどがいるが、いずれも側線の後にゼイゴと呼ばれる硬いウロコがあります。

煮魚、焼き魚、干物の他、少し大きめのアジは刺身でも美味しく、タタキなどにもされます。

 主に刺し網漁、棒受け網漁などで獲られます。

 イセエビ
 外洋に面した浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息し、昼間は岩棚や岩穴の中にひそみ、夜になると獲物を探しに出てきます。
 食性は肉食性で、貝類やウニなどいろいろな小動物を主に捕食するが、海藻を食べることもあり、黒潮の打ち寄せる当組合で水揚げされるイセエビは人気があります。

 漁法は主に、刺し網漁で、夕方に刺し網を仕掛け、早朝に網を上げます。漁期は10月から4月にかけてで、5月から8月の産卵期は資源保護を目的に禁漁とし、捕獲サイズも規制し資源の保全に努めています。


 アワビ
 磯際から水深20m程の岩礁に生息し、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類を食べ、主に夜行性の物が多く、日中は岩の間や砂の中に潜っています。
アワビの殻の背面には数個の穴が並んでいて、アワビではこの穴が4〜5個なのに対し、トコブシでは6〜8個の穴が開いていて見分けることができます。

 アワビは高級食材として知られ、お刺身やステーキなどで食されます。

アワビは潜水漁で採捕され、稚貝の放流も盛んに行われ安定した資源を確保されて「います。


 サザエ
 磯際から水深30m程度までの岩礁に生息し、浅い場所には小型個体が多く、大型個体ほど深所に生息する傾向があります。夜行性で、夜になると岩礁を動き回り、海藻を歯舌で削り取って食べます。

刺身、あるいは殻ごと焼いた壺焼きで食べるサザエの壷焼きは有名で、最もポピュラーな食べ方として知られています。

サザエは潜水漁で採捕され、稚貝の放流も盛んに行われ安定した資源を確保されて「います。


 
 養殖本クエ
 元々根魚と呼ばれる海底で生息し余り動き回らないクエやハタ類は養殖に最適な魚で、幻の魚と言われる本クエは高級魚として市場に出回っています。

 漁獲高の少ない本クエは、市場に安定して供給されることがなく、本クエの養殖は近年、脚光をあびてきました。

 白浜町の近畿大学が養殖クエを本格的に出荷したり、本支所でも一部、本クエの養殖が行われています。
 
 養殖マダイ
 紀州のマダイとして品質のよさが定着してきた養殖マダイは、本支所水揚げの養殖魚の主要魚の一つで、使用飼料や生産者情報など付加価値を付け今後も養殖魚の一翼を担っていく魚だと思います。

 本来、深い海に生息するため太陽の当たる上層域で養殖すると、マダイ本来の桜色が黒い魚体になりますが、遮光ネットや飼料の改善で、本来のマダイに近い色のマダイになっています。

 
 
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